聖書の言葉を聴きながら

一緒に聖書を読んでみませんか

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

聖書通読のために 43

思い巡らす meditation meditado 神の思いに心を向けるために マタイによる福音書 6:1〜4(新共同訳) 自分のことを知っていてほしい、理解してほしい、評価してほしいという思いは、かなり根源的な思いだと思う。 神はわたしを知っておられ、理解しておら…

神学入門 16

神学 組織神学02 教理 わたしが神学の中で一番興味があるのは、教理である。教理は聖書の要約である。 わたしの信仰的一番の関心事は、わたしは本当に救われるのか、あるいは救われているのか、である。 わたしの神学校の卒業論文のテーマは、16世紀のルター…

教理による黙想の手引き 24

教理による黙想の手引き 第24回 (福音時報 2016年12月号掲載 一部修正 掲載時のコーナータイトルは「教理を学ぶ - 説教で聞く教理 -」 これにて連載終了) 「終わりの日に備える」 「集会をやめることはしないで互に励まし、かの日が近づいているのを見て、…

聖句で辿る聖書 29

創世記28章 14,15節(新共同訳) 地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福に入る。見よ、わたしはあなたと共にいる。・・わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。 神の約束、神の祝福は引き継がれていく。

ルカによる福音書 21:20〜24

2017年3月26日(日)主日礼拝聖書箇所:ルカによる福音書 21:20〜24(口語訳) きょうの箇所は、5節から続くエルサレム神殿の破壊、ユダヤ滅亡についてのイエスの言葉です。 この福音書を編纂したルカは、1:3に出てくるテオピロ閣下なる人物に福音書を献呈…

聖書通読のために 42

思い巡らす meditation meditado 神の思いに心を向けるために マタイによる福音書 5:48(新共同訳) 「あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」 この言葉を聞いて、完全な者を目指そうとすると大抵律法主義に陥る。…

神学入門 15

神学 組織神学01 組織神学とは? 組織神学、英語ではsystematic theologyと言う。 聖書の語っていることを体系的に(systematic)に論述しようとするのが、組織神学である。 一般的には、組織神学は3分野あると言われる。第一に教義学。第二に弁証学。第三…

教理による黙想の手引き 23

教理による黙想の手引き 第23回(日本キリスト教会発行 福音時報 2016年11月号掲載 掲載時のコーナータイトルは「教理を学ぶ - 説教で聞く教理 -」) 「信徒の訓練」 「わたしの子よ、主の訓練を軽んじてはいけない。」(ヘブル人への手紙 12章5節 口語訳) …

聖句で辿る聖書 28

創世記27章 27節(新共同訳) ヤコブが近寄って口づけをすると、イサクは、ヤコブの着物の匂いをかいで、祝福して言った。 わたしも人生の終わりに祝福をしたい。

聖書通読のために 41

思い巡らす meditation meditado 神の思いに心を向けるために マタイによる福音書 5:43〜47(新共同訳) 「愛するとは、どういうことか」ということについて考えるきっかけとなった箇所。 聖書における愛とは「共に生きようとする意思」だと考えるに至った…

神学入門 14

神学 聖書学11 正典04 わたしは「聖書は神の言である」と信じ、聖書を神学の基盤としているので、自分を聖書の上に立てて聖句を選別するのをよしとしない。 そうするのであれば、キリスト者である必要はないのではないか、と思う。自分の理性、良識に合う言…

教理による黙想の手引き 22

教理による黙想の手引き 第22回(日本キリスト教会発行 福音時報 2016年10月号掲載 掲載時のコーナータイトルは「教理を学ぶ - 説教で聞く教理 -」) 「聖餐(聖晩餐)」 「主イエスは、渡される夜、パンをとり、感謝してこれをさき、そして言われた、「これ…

聖句で辿る聖書 27

創世記26章 28,29節(新共同訳) 彼らは答えた。「主があなたと共におられることがよく分かったからです。そこで考えたのですが、我々はお互いに、つまり、我々とあなたとの間で誓約を交わし、あなたと契約を結びたいのです。・・・あなたは確かに、主に祝福…

ルカによる福音書 21:10〜19

2017年3月12日(日)主日礼拝聖書箇所:ルカによる福音書 21:10〜19(口語訳) きょうの場面は、5節からの続きです。 エルサレム神殿は、大規模な改修工事が行われていました。その見事な石と奉納物を見て感心していた人たちに対し、イエスは神殿が破壊され…

聖句で辿る聖書 26

創世記26章 25節(新共同訳) イサクは、そこに祭壇を築き、主の御名を呼んで礼拝した。 神を礼拝する場面。 「主の御名を呼ぶ」は4:26に初めて出てくる。そこには「主の御名を呼び始めたのは、この時代のことである」と礼拝の起源が記されている。 礼拝は、…

神学入門 13

神学 聖書学10 正典 03 「聖書は神の言(ことば)である」。これが、わたしが日々営む教会の学としての神学の基盤である。 しかしわたしは、聖書を全部調べ、納得した上で「聖書は神の言である」と信じているわけではない。 わたしは、イエス キリストをわた…

聖句で辿る聖書 25

創世記26章 24節(新共同訳) その夜、主が現れて言われた。「わたしは、あなたの父アブラハムの神である。恐れてはならない。わたしはあなたと共にいる。わたしはあなたを祝福し、子孫を増やす/わが僕アブラハムのゆえに。」 神はその民と共にいてくださる…

教理による黙想の手引き 21

教理による黙想の手引き 第21回(日本キリスト教会発行 福音時報 2016年9月号掲載 掲載時のコーナータイトルは「教理を学ぶ - 説教で聞く教理 -」) 「洗礼」 「あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテス…

聖書通読のために 40

思い巡らす meditation meditado 神の思いに心を向けるために マタイによる福音書 5:38〜42(新共同訳) 38節の「目には目を、歯には歯を」は出エジプト 21:23に出てくる。この戒めには、為したことの責任を取ることと、報いが「目には目と歯を」のように…

聖句で辿る聖書 24

創世記26章 22節(新共同訳) イサクはそこから移って、更にもう一つの井戸を掘り当てた。それについては、もはや争いは起こらなかった。イサクは、その井戸をレホボト(広い場所)と名付け、「今や、主は我々の繁栄のために広い場所をお与えになった」と言…

聖句で辿る聖書 23

創世記25章 33節(新共同訳) エサウは誓い、長子の権利をヤコブに譲ってしまった。 主がリベカに言われたとおりであるが(23節)、エサウは譲ってはいけないものを譲り、軽んじてはならないものを軽んじてしまった(34節)。

聖書通読のために 39

思い巡らす meditation meditado 神の思いに心を向けるために マタイによる福音書 5:33〜37(新共同訳) イエスは一切誓うなと言われる。誓いが意味のないものとなっていたからであろう。主に対して誓ったのでなければ、例えば天や地、エルサレムや自分の頭…

神学入門 12

神学 聖書学09 正典02 聖書について考えるとき、わたしは神の御業から考える。聖書に先立って、神の御業があるからである。 例えば、アブラハムは、自分のことを書いた聖書を持っていない。神は、アブラハムに関する出来事を、後の民にも伝えようと願われた…

聖句で辿る聖書 22

創世記23章 2節(新共同訳) サラは、カナン地方のキルヤト・アルバ、すなわちヘブロンで死んだ。アブラハムは、サラのために胸を打ち、嘆き悲しんだ。 アブラハムは、妻が死んで悲しんだ。神の御心によって神の御許へ召されても、愛する者の死は悲しい。

教理による黙想の手引き 20

教理による黙想の手引き 第20回(日本キリスト教会発行 福音時報 2016年8月号掲載 掲載時のコーナータイトルは「教理を学ぶ - 説教で聞く教理 -」) 「宣べ伝える」 「あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、・・あなたがたに命じておいたいっさい…