聖書の言葉を聴きながら

一緒に聖書を読んでみませんか

読書

星の王子さま

サン=テグジュペリ『星の王子さま』(内藤 濯(あろう)訳、岩波書店)読了。若い頃から何度も挫折した『星の王子さま』をやっと読んだ。甲田純生『「星の王子さま」を哲学する』を読んで、『星の王子さま』の解説をしてもらったお蔭である。読んで分かったの…

「星の王子さま」を哲学する

甲田純生『「星の王子さま」を哲学する』(ミネルヴァ書房)読了。今まで『星の王子さま』を読んだことがなかった。手にして、読もうとしたことは何度かあるが、毎回2~3ページで挫折した。けれど今回、この本を読んで、もう一度チャレンジしようと思った。『…

誰にもわかるハイデガー

筒井康隆『文学部唯野教授・最終講義 誰にもわかるハイデガー』(2018年 河出書房新社 解説 大澤真幸)読了。図書館で借りて読んだ。 ハイデガーの『存在と時間』を紹介している。とても分かりやすい本だった。タイトルに偽りはなかった。買おうかとも考えて…

戦争で死ぬための日々と、平和のために生きる日々

渡辺信夫『戦争で死ぬための日々と、平和のために生きる日々』(2011年、いのちのことば社)読了。 渡辺信夫牧師は、今年(2020年)3月27日、96歳で亡くなられた。わたしは神学校で(日本キリスト教会神学校)教理史などの授業を受けた。在学中、イリアンジ…

わたしはよろこんで歳をとりたい

イェルク・ツィンク『わたしはよろこんで歳をとりたい』(2018年、こぐま社)読了。 わたしも50代半ばを過ぎた。「これもできなくなったのか」と老いを発見する日々。けれど不思議なことに、若い頃に戻りたいとは思わない。わたしもよろこんで歳をとりたい。

しるしの福音書 〜ヨハネ福音書の理解と試み〜

山岡健『しるしの福音書 〜ヨハネ福音書の理解と試み〜』(1986年、大森講座 I 、新教出版社)読了。 わたしが神学校に入学した年に出版された。著者は神学校の新約学の講師で、新約緒論を習った。著者は40代で亡くなられた。神学校の1年生で読んだが、理解…

名著を入口に聖書に聞く

佐藤 博『名著を入口に聖書に聞く −キリスト教入門二十一講 』(2004年、マナブックス)読了。 著者が、未信者のための入門講座として行ったものからまとめた本。日本基督教団 京都丸太町教会が創立百周年を記念して出版した本。 著者は、本を読みながら、聖…

福音的キリスト教と聖書

J.I.パッカー『福音的キリスト教と聖書』(1963年、いのちのことば社、岡田稔 訳)読了。 一度アップしたのだが、書き直した。 原題は『" FUNDAMENTALISM " AND THE WORD OF GOD』(1958)。「ファンダメンタリズムと神の言葉」。 古い本である。翻訳でさえ…

自己への視点 −キリスト教人間学−

中村博武『自己への視点 −キリスト教人間学−』(2006年、聖公会出版)読了。 著者は、プール学院大学短期大学部教授(当時)。 「キリスト教人間学」のテキストとして書かれたもの。学生の関心が高かった自己理解と人間関係のあり方の視点からキリスト教を見…

聖書 −日々味合う最高の世界遺産−

佐藤邦宏『聖書 −日々味合う最高の世界遺産−』(1999年、燦葉出版社)読了。 著者は、1932(昭和7)年生まれ。日本福音ルーテル教会の牧師をされ、日本聖書協会の総主事を務められた。 著者がラジオのルーテルアワーで行っていた「聖書入門通信講座」をもと…

日本基督教会 第二世紀の教会の課題

桑原昭『日本基督教会 第二世紀の教会の課題』(日本基督教会近畿中会連合婦人会 発行)読了。 1973年に行われた近畿中会連合婦人会修養会の講演を印刷したもの。 わたしは9歳で、教会に縁もゆかりもなかった頃。安保闘争などがあった時代で、改革を求めて…

キリスト教は「宗教」ではない

竹下節子『キリスト教は「宗教」ではない」(中公新書ラクレ)読了。 サブタイトルは「自由・平等・博愛の起源と普遍化への系譜」。 内容紹介には「本来、「生き方マニュアル」として誕生した教えは、受難と復活という特殊性から「信仰」を生み、「宗教」と…