西日本地域教会会議（近畿中会）、開会礼拝祈り

7/1（水）新型コロナウイルスの影響で、２度延期された西日本の地域教会会議（近畿中会）が行われた。当初二日間だった日程も、一日だけになった。

開会礼拝の司式の担当だったので、祈りを献げた。

以下にその祈りを記す。

父なる神様

　わたしたちは今、あなたの御前で中会を行うために大阪西教会に集いました。
　今年は新型コロナウイルス COVID-19による災害のため、中会を２度延期しました。教会では礼拝に共に集うのを控え、集会も休みました。この開会礼拝でも聖晩餐を行えません。

　あなたはウイルスによって裁きを行われ、現代の社会が命をお金に換え、命が軽んじられていることを明らかにされました。わたしたちは二千年にわたって「あなたがたは、神と富とに仕えることはできない」（マタイ 6:24、ルカ 16:13）と聞き続けてきましたが、あなたの言葉の大切さを未だ正しく受け入れることができないでいます。今、あなたの御心を聞き取ることができるように導いてください。あなたの問いかけに答える者としてください。
　どうか憐みをもって世を、わたしたちを導いてください。病のためこの世の生涯を終えた者たちを御国へと導いてください。「生きている人にも死んだ人にも慈しみを惜しまれない主が」祝福してくださいますように（ルツ 2:20）。愛する者を失った者に慰めとあなたにある希望をお与えください。今も病に苦しむ者に助けの御手を差し伸べてください。医療･福祉の現場で危険を感じつつも仕えている者をお守りください。政治を司る者があなたの御心に従って治めていくことができるように導いてください。このコロナ禍をも通してあなたの御業をなしてください。　
　世はあなたの救いを必要としています。今わたしたちの目の前に広がる世界では、命が踏みにじられ、人権は押し潰され、ウイルスが蔓延する中で、難民や貧しさにあえぐ者たちが不衛生な中で脅かされています。人権を大切にし、平和をつくり出そうとする人々に、罪の世は絶望を突きつけてきます。どうかあなたが裁き、あなたの義をお立てください。御国を来たらせてください。

　公同の教会と共に日本キリスト教会を用いてくださり、世界に、日本に、この近畿中会に、あなたの命の御言葉をあまねく宣べ伝えさせてください。あなたの御許で、命を与えられたすべての者が喜び生きることができるよう御国を来らせてください。
　どうかわたしたちの教会をあなたの御業に仕える教会としてください。あなたが愛し給うすべての人に、あなたを証しし、執り成し祈る群れとしてください。どうかあなたの民を多く起こしてくださり、救いの御業を推し進めてください。

　今、この１年のすべての歩み･出来事を心に留め、中会を行います。この中会において、あなたに思いを向け、あなたの導きを覚えて、感謝と讃美とをささげるときとしてください。そして、心新たにあなたの御心を祈り求め、あなたの御業に仕える群れとしてください。

　あなたこそ、わたしたちの命の源、わたしたちの救いです。どうか聖霊を注ぎ、わたしたちを清めてください。イエス キリストと一つにしてください。あなたの民、あなたの子として共に歩ませてください。今もあなたが生きて働いておられることを知ることができますように。空しくなることのないあなたの希望をわたしたちにお与えください。

　主よ、今、お語りください。御前に集うわたしたちをあなたの命の言葉で満たしてください。栄光を豊かに現してください。
　わたしたちはあなたによって歩みます。あなたに委ね、あなたに従います。

イエス キリストの御名によって祈ります。アーメン