聖書通読のために 80
マタイによる福音書 9章 27~31節(新共同訳)
目が見えるようになること、それこそが二人の盲人の切なる願い。ダビデの子イエスが自分たちを憐れんでくれるなら、その願いは叶うと二人は信じている。
ダビデの子とは、救い主を指す称号である。参照:サムエル下 7:12, 13、エゼキエル34:23, 24。二人は、イエスこそ救い主であり、自分たちをも救ってくださると信じている。
イエスは二人に問う。「わたしにできると信じるのか」。二人は「はい、主よ」と言った。
イエスの問いかけが、イエスと二人の関係を創り出す。主の問いかけに答える民がそこに生まれた。
これは救いの根本である。エデンの園でもそうだった。神が問いかけてくださるから、神の方に思いが向く。そこから神との交わりが生まれる。
喜びあれ(マタイ 28:9 岩波版)