聖書通読のために 72
マタイによる福音書 8章 18~22節(新共同訳)
イエスに従うということに関するエピソードが記されている。
ある律法学者が「先生、あなたがおいでになる所なら、どこへでも従って参ります」と言うと、イエスは「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕する所もない」と言われた。
イエスの教えに感銘を受け、イエスに従おうとするその気持ちに偽りはないであろう。しかし無意識のうちに、いいことがあることを期待する。イエスに従うとき、自分の期待とは違う道、より神にのみ依り頼む信仰が成長するための訓練へと導かれる。
また弟子の一人が「主よ、まず、父を葬りに行かせてください」と言うと、「わたしに従いなさい。死んでいる者たちに、自分たちの死者を葬らせなさい」と言われた。
イエスに従うとき、従うことよりも優先させるものを持ってはいけない。従いつつ対応する道があることを忘れてはならない。
喜びあれ(マタイ 28:9 岩波版)