聖書の言葉を聴きながら

一緒に聖書を読んでみませんか

聖書通読のために 55

マタイによる福音書 6:19~21(新共同訳)

 

 心が何を意識しているか。この意識によって行動が導かれ、ときに心が囚われてしまう。
 イエスは「天(神の御前)に富を積むようにせよ」と教えられた。「富のある所にあなたの心もある」からだと言われる。
 人は他者に自分を理解してもらいたいし、認めてもらいたい。だから心は他者の目、他者の評価を意識してしまう。そして他者の理解・評価を喜び、それを自分の富としてしまう。
 イエスは、自分が神の御前にあること、神が見ておられることを意識し、神が自分を知っていてくださること、自分を愛していてくださることを知るように促している。神が知っていてくださること、神が愛していてくださることは、誰も奪うことができないし、変わることもない。わたしたちが安心して信じることのできる神の真実である。

 

喜びあれ(マタイ 28:9 岩波版)