神学入門 18
神学 教会学02
なぜ教会法を学ぶのか
前回記したように、教会学では、教会とは何か、どのような存在か、どのように教会形成をしていくのか、について学ぶ。それを、教会の歴史と、今現在の教会の営みを支えるものとしての教会法から学んでいく。
わたしが属する日本キリスト教会には「日本キリスト教会憲法」と「日本キリスト教会規則」いう2つの教会法がある。普通「憲法・規則」と一体のものとして語られる。
「日本キリスト教会憲法」の前文において「キリストのご支配に服し、聖なる公同の教会の本旨を実現するため、日本キリスト教会は憲法および規則を定める」と述べている。
主キリストを中心とした教会を建てていくために、そのあり方を教会法によって明らかにし、共有するのである。
わたしは1990年3月に日本キリスト教会神学校を卒業し、2017年4月で伝道師、牧師になって27年になる。この間、日本キリスト教会を見てきて、折に触れて教会法の重要性を感じてきた。
罪人は一人ひとり善悪が違う。信仰の熱心からであっても、教会法を離れ我流で教会形成をしていくと、混乱が生じる。特に、牧師の交替によってそれが現る。前任牧師とのやり方の違いに耐えられず、教会を移る教会員がいたり、数年で牧師が辞めてしまうこともある。
わたしは自分にかなりクセがあることを多少なりとも自覚している。だから、日本キリスト教会「信仰の告白」と「憲法・規則」を大事にしてきた。〇〇先生の教会ではなく、キリストの教会が建てられていくように、意識してやってきた。それでも、罪の影響は現れる。神は時に応じて牧師を交替させ、キリストの教会であるように導かれる。
わたしたちの教会は、牧師の個性、賜物を生かしつつも、キリストの教会を建て続けていけるように、信仰告白と教会法を大切にしている。
主は生きておられる(エレミヤ 4:2 新共同訳)