聖書通読のために 32
思い巡らす meditation meditado
神の思いに心を向けるために
マタイによる福音書 5:9(新共同訳)
山上の説教(山上の垂訓)の7番目。
「平和を実現する人々は、幸いである、/その人たちは神の子と呼ばれる」。
聖書が告げる平和は、争いがないことではない。共にいることを喜ぶことのできる関係があることを言う。
罪の世にあって、共にいることを喜ぶためには、愛と赦しが必要である。
愛は、共に生きるための原動力となるものである。
赦しは、罪によって傷ついていく関係を再生させる力となるものである。
この愛と赦しは、神がわたしたちに注ぎ続け、与え続けていてくださるものである。そして、そのために神はキリストをお遣わしくださった。聖書はこう告げている。「実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し」と(エフェソ 2:14)。
平和を実現するために、神の救いの御業に仕える者たちは、神と共に働く者、神の子と呼ばれる。
喜びあれ(マタイ 28:9 岩波版)