聖書の言葉を聴きながら

一緒に聖書を読んでみませんか

聖句で辿る聖書 35

聖句で辿る聖書

創世記
39章 19〜21節(新共同訳)

主人は怒り、
ヨセフを捕らえて、王の囚人をつなぐ監獄に入れた。ヨセフはこうして、監獄にいた。
しかし、主がヨセフと共におられ、恵みを施し、・・


 神が共にいてくださり、顧みていてくださるか疑わしい現実がある。しかし聖書は、主が共におられることをわたしたちに告げる。

 

聖句で辿る聖書 34

創世記
37章 11節(新共同訳)

兄たちはヨセフをねたんだが、父はこのことを心に留めた。


 参照:ルカによる福音書 2:18,19
「聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。」
 神の導きを思って、心に留めること、思い巡らすこと、そして祈ることは大切だと思う。

 

聖書通読のために 45

思い巡らす meditation meditado
 神の思いに心を向けるために

 

マタイによる福音書 6:9(新共同訳)

 主の祈りその1。
 イエスは祈りを教えてくださった。このおかげで「わたしは御心にかなう祈りを献げているだろうか」という不安から解放され、安心して祈ることができる。主の祈りから、わたしたちが祈り求めるべきものを教えて頂く。
 これは主の祈りしか祈ってはいけないということではない。主の祈りに支えられ守られながら、祈りという神との交わりに生きるのである。
 わたしたちの救い主として、真の人となってくださったイエスは、祈るべき祈りをわたしたちに先だって祈り、またわたしたちと共に祈っていてくださる。主の祈りによって、わたしたちはイエスと共に祈りつつ歩ませて頂いているのである。

喜びあれ(マタイ 28:9 岩波版)

 

神学入門 19

神学 任務学01

 

任務学とは?

 聖書学、組織神学、教会学に続いて、任務学について記す。(参照:神学入門03 神学 総論03 神学の諸分野 私見)
 任務学は、主から教会に託された務めについて扱う。
 『日本キリスト教会信仰の告白』では「教会は・・主の委託により正しく御言を宣べ伝え、聖礼典を行い、信徒を訓練し、終わりの日に備えつつ、主が来られるのを待ち望みます」と告白している。
 教会はしたいことをするのではなく、主から託されたことを務めとしてなしていく。神の言葉である聖書を通して委託されたことを、聖書(神の御心)にふさわしくなしていくために、検討・検証していくのが任務学である。
 礼拝について、牧師・長老・執事の務め、教会教育について、伝道について神学する。現代神学で扱われる内容も、教会の宣教の課題として理解されるときには、この任務学で扱う。


主は生きておられる(エレミヤ 4:2 新共同訳)

 

聖句で辿る聖書 33

創世記
37章 3, 4節(新共同訳)

イスラエルは、ヨセフが年寄り子であったので、どの息子よりもかわいがり、彼には裾の長い晴れ着を作ってやった。
兄たちは、父がどの兄弟よりもヨセフをかわいがるのを見て、ヨセフを憎み、穏やかに話すこともできなかった。


 ヨセフの物語が始まる。
 ねたみは、カインがアベルを殺した原因でもあった(創世記 4章)。人は誰しも認められたいと思っている。それも自分が期待しているように認められたいと思っている。人と比べるのではなく、自分が自分を理解し受け入れるのはなかなか難しい。