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戦争で死ぬための日々と、平和のために生きる日々

渡辺信夫『戦争で死ぬための日々と、平和のために生きる日々』(2011年、いのちのことば社)読了。

渡辺信夫牧師は、今年(2020年)3月27日、96歳で亡くなられた。わたしは神学校で(日本キリスト教会神学校)教理史などの授業を受けた。在学中、イリアンジャヤ(西パプア)のワークキャンプにも連れて行って頂いた。

わたしが2016年に心不全で入院して以来、大会に出席することがなくなったので、渡辺先生にお目にかかる機会もなかった。

いのちのことば社の本を紹介する冊子『いのちのことば 2020.8』の特集「戦後75年 戦争を語り継ぐ」に渡辺先生の本が紹介されていたので、購入した。

海軍将校として従軍された渡辺先生は、常々「戦争罪責」を語っておられた。先生の信仰にも、カルヴァン研究にも戦争体験が大きく影響していると思われる。

この本は講演をまとめられたものなので、とても読みやすい。そしていろいろなことを思い巡らせられる。本文最後の文章を紹介する。「悲しみがわからなくなった人に悲しみを取り戻させる働きが起こらなければ、平和は来ないのです。」