聖書の言葉を聴きながら

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聖書通読のために 65

マタイによる福音書 7章 15~20節(新共同訳)

 

 偽預言者は、一見すると預言者のように見えるけれども、実は全く預言者ではない者を言う。
 預言者の標記どおり、預言者は神の言葉を預かり伝えてくれる者。その言葉に従うと、神に立ち帰り、神と共に歩むことができる。
 偽預言者は、もっともなことを語るが、その言葉に従っても神の許に帰ることはできない。
 偽預言者は、人を自分に従わせることと、自分の罪(自分が神に従っていないこと)を隠すために語る。一見すると、優しかったり、真面目だったり、いい人である。けれども、その言葉に従っても神に立ち帰ることはないし、神と共に歩むこともない。
 偽預言者かどうか判断するには、実を見なくてはならない。自分を主とするのではなく、神を主としているかどうか。自分の善悪によるのではなく、神の言葉に従っているか。自分を正当化するのではなく、自ら悔い改めて神に立ち帰っているか。実を見て見分けるのである。

 

喜びあれ(マタイ 28:9 岩波版)