聖句による黙想 32
聖句による黙想
思い巡らす meditation meditado
創世記 2章 17節、3章 4~6節(新共同訳)
ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。
蛇は女に言った。「決して死ぬことはない。それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存じなのだ。」
女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、目を引き付け、賢くなるように唆していた。女は実を取って食べ、一緒にいた男にも渡したので、彼も食べた。
聖書が記す人類最初の罪、原罪である。
人を殺した訳ではない。何かを奪ったり盗んだりした訳でもない。「食べるな」と言われていた木の実を食べただけである。しかしこれが、神と共に生きられないという悲劇をもたらした。
食べたらすぐ死ぬ毒が入っていた訳ではない。けれど神が言われていたとおり、食べた結果、死に囚われてしまった。神と共に生きること、神と共にある命を失ってしまった。
すべての人は、この罪からの救いを必要としている。
ハレルヤ