聖書通読のために 74
マタイによる福音書 8章 28~34節(新共同訳)
イエスは舟でガリラヤ湖の向こう岸、ガダラ人の地方へ行かれた。すると悪霊に取り憑かれた二人の人がやって来た。
悪霊はイエスを恐れていた。悪霊はイエスに向かって叫ぶ。「神の子よ、あなたはわたしどもとなんの係わりがあるのです。まだその時ではないのに、ここにきて、わたしどもを苦しめるのですか」。
自分たちの時に限りがあることを悪霊たちは知っていた。けれど、今イエスが自分たちのところに来るとは思っていなかった。時は、神の領分で、自分たちの自由にはならない。
しかし悪霊たちは全く気づいていない。彼らは豚の中に入れば大丈夫だと考えた。 悪霊に憑かれた豚の群れは、崖を下り、湖になだれ込んで死んでしまった。
こうして悪霊に憑かれた二人は、悪霊から解放された。しかし町の人たちは、二人が悪霊から解放されたことよりも、財産である豚の方が大事だったので、イエスに「その地方から出ていってもらいたい」と言った。
喜びあれ(マタイ 28:9 岩波版)