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聖書通読のために 69

マタイによる福音書 8章 5~13節(新共同訳)


 百人隊長というのは、百人の兵隊からなる百人隊の隊長である。
 彼は親切な人間であった。自分の家の僕が中風で苦しんでいるのを何とかしてあげたいと思っていた。
 彼は賢い人だった。自分に委ねられている権威では、僕を癒やすことはできないけれど、それができる権威をもっている人いることを知っていた。彼は自分たちが支配しているユダヤ人であるイエスの許に行って「主よ」と身を低くした。そして、権威ある者の言葉を知っていた。彼はイエスの言葉を求めた。イエスの権威を信じていた。
 イエスは百人隊長の言葉を聞いて「これほどの信仰を見たことがない」と言われた。信仰と救いはイスラエルだけのものではなく、救いが異邦人にまで及ぶことを示唆された。
 そして百人隊長は、信じたとおりイエスの権威ある言葉を見た。


喜びあれ(マタイ 28:9 岩波版)