聖書の言葉を聴きながら

一緒に聖書を読んでみませんか

聖句による黙想 19

マルコによる福音書 12章 29~31節(新共同訳)

「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』
第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」


 ある律法学者に「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか。」と問われたときのイエスの答えである。
 イエスは、旧約の戒めの中心にあるものは、二つの愛であることを指摘された。
 巷では、「旧約の神は怒りの神、裁きの神で、新約の神は愛の神、赦しの神である」などと言われたりするが、それは全くの間違いである。
 戒めは、神と共に生きるためのものである。その中心は、二つの愛であり、真に神であり真に人であるイエス キリストが、その二つの愛を体現し成就された。
 聖書は、旧約聖書新約聖書の2冊あるのではなく、聖書(Bible)は1冊であり、その中にイエス キリストを指し示す旧約(Old Testament)とイエス キリストを証しする新約(New Testament)がある。旧約聖書の神と新約聖書の神がいるのではなく、父子聖霊なる三位一体の唯一の神がおられる。そして、神は愛である(1ヨハネ 4:16)。

ハレルヤ