聖書通読のために 38
思い巡らす meditation meditado
神の思いに心を向けるために
マタイによる福音書 5:31, 32(新共同訳)
離縁(離婚)について。
イエスは、不法な結婚以外、離縁を許可していない。
不法とは、法に反していること。法とは、神の戒め、律法のこと。一方が、結婚に関する律法に反した行為を行ったときには、離縁が認められた。
しかし、そうでなくても、罪人は離縁を自由に行うための抜け道を探す。離縁状さえ渡せば、離縁できることになってきていた。
神の戒めの抜け道を通ろうとする者は、罪に荷担する者、罪の仲間となる。
この問題は19章3節以下でも語られている。
罪の世では、離婚は起こる。しかし、それを当たり前、当然の権利にしてしまってはならない。キリスト者であれば、神の前での誓約を守れなくなったことを謝罪し、神の憐れみを祈り求める。牧師(聖職者)は、離婚する兄弟姉妹のために神の憐れみを執り成し祈ることが必要だと、わたしは思う。
喜びあれ(マタイ 28:9 岩波版)