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聖書の言葉を聴きながら

一緒に聖書を読んでみませんか

教理による黙想の手引き 13

教理による黙想の手引き 第13回
日本キリスト教会発行 福音時報 2016年1月号掲載
 掲載時のコーナータイトルは「教理を学ぶ - 説教で聞く教理 -」)

 

聖霊

「神は、わたしたちの救い主イエス・キリストを通して、この聖霊をわたしたちに豊かに注いでくださいました。」(テトスへの手紙 3章 6節 口語訳)

 聖霊なる神は、わたしたちに身近なお方です。「聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』と言うことができない」(1コリント 12:3)と記されているように、わたしたちが今、イエス・キリストを救い主と信じているならば、それは聖霊が働いてくださったからです。

 「父がわたしの名によってつかわされる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、ことごとく思い起させるであろう」(ヨハネ 14:26)と聖書にあるとおり、わたしたちが今、説教を理解し、聖書が神の言葉であると信じているのは、聖霊の働きによるものです。日本キリスト教会信仰の告白は「聖霊は、主イエス・キリストを顕らかに示し」と告白しています。
 このように、わたしたちの日々の信仰生活には聖霊が働いてくださっています。聖霊は、わたしたちに身近なお方なのです。

 しかし、わたしたちには聖霊が働いてくださっているという実感はあまりありません。聖霊に対して「風」(ヨハネ 3:8)や「炎」(使徒 2:3)などのたとえがありますが、聖霊なる神をイメージすることは困難です。それ故、身近なお方でありながら、よく分からないという印象を持つのです。

 しかし、よく分からないということは、大切なことなのです。人間の五感で神を捉えることはできません。神はわたしたちを超えたお方であり、聖書によってご自身を啓示されます。そして、聖霊なる神ご自身の働きによって、わたしたちに神を知る恵みを与えてくださいます。聖霊なる神によって、わたしたちはこのことに気づかされ、神の御前に身を低くする者とされるのです。

 聖霊の御働きで大切なのは、結び合わせることです。聖霊がわたしたちをイエス・キリストと結び合わせ、キリストの救いに与らせてくださるのです。わたしたちを、遙かな昔、救いの御業を成し遂げ、今神の御許におられる救い主と結び合わせ、その救いの出来事に与らせてくださるのです。聖書は告げます。「聖霊により新たにされて、わたしたちは救われたのである」(テトス 3:5)「あなたがたは、主イエス・キリストの名によって、またわたしたちの神の霊によって、洗われ、きよめられ、義とされたのである。」(1コリント 6:11)

 また聖霊は、神からの恵みに与らせるだけでなく、わたしたちの祈りを神へと献げ、神と結び合わせくださいます。
 「御霊もまた同じように、弱いわたしを助けて下さる。なぜなら、わたしたちはどう祈ったらよいかわからないが、御霊みずから、言葉にあらわせない切なるうめきをもって、わたしたちのためにとりなして下さるからである。」(ローマ 8:26)

 そして聖霊は、神の言葉である聖書を通して、神に従って生きる道を教えてくださいます。
 聖書はこう語ります。「聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。」(2テモテ 3:16)

 現在、聖書は日本語に訳されており、多くの書店で手に入れることができます。ですが、十分な理性と知性があっても、聖書を読めば誰でも神が語りかける声を聞き、神を知り、キリストを信じるわけではありません。聖霊が働いて、すべてのことを教え信仰へと導いてくださるとき、わたしたちは聖霊によって、神の子として恵みの中に新しく生まれるのです。

ハレルヤ