聖書通読のために 22
思い巡らす meditation meditado
神の思いに心を向けるために
マタイによる福音書 4:11(新共同訳)
悪魔の誘惑を斥けたとき、天使たちが来てイエスに仕えた。
天使がどのように仕えたのかについて、マタイによる福音書は何も語らない。復活の場面で、空の墓に登場するだけである。マタイは「天使たちが・・仕えた」で何を表したかったのだろうか。12:43〜45の記事とつながるような、救い主としての歩み、業が、神の守りと導きのもとにあった、ということを表しているのだろうか。
わたしはこれまで説教で、天使について語った記憶がない。
しかし、聖書は天使について語っている。すぐに思いつくのは、イエスの誕生に関する場面である。聖書協会のサイトで「天使」で検索してみると、新約の27文書のうち18文書に「天使」という言葉が出てくる。牧師になって27年近くなるが、聖書に出てくるのに天使について考えることがあまりに少なかったかもしれない。
これから先、神がわたしに天使を遣わされ、聖書にあるような経験をするかどうか分からないが、そのような時には主に従っていけるように祈りつつ備えていきたい。
天使は、新約が書かれた言語ギリシャ語では「アンゲロス」、「使者」という意味である。
喜びあれ(マタイ 28:9 岩波版)