聖書通読のために 21
思い巡らす meditation meditado
神の思いに心を向けるために
マタイによる福音書 4:8-10(新共同訳)
荒れ野の誘惑の第3。
「悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて」
教会の日曜学校に来ていた小学生が「嘘だ」とつぶやく。地球が丸いことを知っているので,どんな高い山の上でもすべての国を見ることができないことを知っている。
聖書は、科学的事実を伝えようとして書かれたのではない。
聖書は、神ご自身と、神の御前にある人と世界を明らかにする啓示の書、神の言葉である。
悪魔は言う。「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」。
悪魔の下に付くなら、この世の繁栄が手に入る。イエスの業がこの世の事業であれば、必ず成功する。
しかし、イエスは言われる。「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、/ただ主に仕えよ』/と書いてある」。申命記 6:13の引用。
イエスは3つの誘惑とも神の言葉(聖書)によって斥ける。
この世は成功を重んじる。「勝ち組」などとも言う。しかし、何が成功なのか。
イエスは、神の言葉に正しく聴き従うことを示される。
わたしたちは、正しく聴き従うために、繰り返し御言葉に聴き、繰り返し祈っていく。
喜びあれ(マタイ 28:9 岩波版)