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聖書の言葉を聴きながら

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教理による黙想の手引き 11

教理による黙想の手引き 第11回
日本キリスト教会発行 福音時報 2015年11月号掲載
 掲載時のコーナータイトルは「教理を学ぶ - 説教で聞く教理 -」)

 

「神の子」

「それは、あなたがたが責められるところのない純真な者となり、曲った邪悪な時代のただ中にあって、傷のない神の子となるためである。」(ピリピ人への手紙 2章 15節 口語訳)

 前回学んだ「義とされる(神との正しい関係に入れられる)」ことによって、わたしたちは「神の子」とされます。これは救いがひとり子イエス・キリストと結び合わされることと関わっています。

 イエス・キリストこそ、まさしく真実な神の子です。「神はそのひとり子を世につかわし、彼によってわたしたちを生きるようにして下さった。」(1ヨハネ 4:9)「ただ父のふところにいるひとり子なる神だけが、神をあらわした」。(ヨハネ 1:18)

 その神のひとり子イエス・キリストに結び合わされたわたしたちも神の子とされるのです。「あなたがたはみな、キリスト・イエスにある信仰によって、神の子なのである。」(ガラテヤ 3:26)

 キリストはわたしたちを罪から救い出すため、わたしたちに代わって十字架を負ってくださっただけではありません。罪から救い出すためにイエス・キリストは、真の人となられ、わたしたちの兄弟となってくださいました。「主は、彼らを兄弟と呼ぶことを恥とされない」(ヘブル 2:11、参考マタイ 28:10)のです。

 そして、わたしたちをご自分と同じ姿にまで導いてくださいます。「愛する者たちよ。わたしたちは今や神の子である。しかし、わたしたちがどうなるのか、まだ明らかではない。彼が現れる時、わたしたちは、自分たちが彼に似るものとなることを知っている。そのまことの御姿を見るからである。」(1ヨハネ 3:2)「わたしたちはみな・・栄光から栄光へと、主と同じ姿に変えられていく。これは霊なる主の働きによるのである。」(2コリント 3:18)

 救いの御業の中で、わたしたちは神のひとり子イエス・キリストに結び合わされ、神の子とされ、キリストと同じ姿へと導かれていくのです。
 このことをわたしたちは聖霊の働きによって知っていきます。「あなたがたは・・子たる身分を授ける霊を受けたのである。その霊によって、わたしたちは『アバ、父よ』と呼ぶのである。」(ローマ 8:15)「神はまた、わたしたちに証印をおし、その保証として、わたしたちの心に御霊を賜わったのである。」(2コリント 1:22)

 父なる神の御心、ひとり子イエス・キリストの御業、聖霊の働き、父・子・聖霊なる神がご自身のすべてをもってわたしたちの救いに臨んでくださり、わたしたちを神の子とし、神と共に生き、神の御心に生きる者としてくださっているのです。

 「それは・・わたしたちに子たる身分を授けるためであった。このように、あなたがたは子であるのだから、神はわたしたちの心の中に、『アバ、父よ』と呼ぶ御子の霊を送って下さったのである。」(ガラテヤ 4:5, 6)

 神の子とは、神と共に歩み、神の御業に仕える者です。ですから、罪から救い出されるということと、神の子とされるということは、切り離すことのできない事柄です。罪からは救われたいけれども、神の子にはならなくてもいい、ということはあり得ません。救いを願い求める者は、神の子として育まれ、成長することを求めるのです。

 「あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、かつ実現に至らせるのは神であって、それは神のよしとされるところだからである。・・それは、あなたがたが責められるところのない純真な者となり、曲った邪悪な時代のただ中にあって、傷のない神の子となるためである。あなたがたは、いのちの言葉を堅く持って、彼らの間で星のようにこの世に輝いている。」(ピリピ 2:13, 15)

ハレルヤ